Speaker

中村佐和子
中村佐和子

「小児の成長発育期から将来の咬合を考える」  
〜健口寿命を延ばすために小児期からの衛生士のアプローチ〜

 少子高齢社会の傾向が強くなってきた今日のわが国において、健康寿命を延ばす事により将来の医療費の削減、介護人の必要性が無くなり、より良い社会が臨めるようになることは間違いないと思います。そのためには、小児期から多くの疾患や、睡眠障害、咀嚼や嚥下ができていなければ健康な成人、健口な老人にならずに良い老後をむかえられないのです。これらの疾患を持った患児達の咬合に異常が診られているのも事実です。このような症状が出るまでには、それまでの原因があると考えられます。その原因を早期に発見することができるのは、歯科医師よりむしろ衛生士なのかもしれません。
これからは歯科医師だけが治療するのではなく、衛生士も歯科医師や患者様の立場に立って同じ目線で治療していく、いわゆるヘルスプロモーターになっていかなければならないのです。早期に治療することは、本来持っているその子自身の成長発育の軌道に乗せて上げることができます。その異常を見つけ治せるのは私たち歯科医療従事者なのです。将来の正しい咬合を作り、健康な成人になり、それが健康寿命につながってくることに、気づくためには、なぜそうなったかの原因を考え、何を予防すればいいのか、私たちが何をすべきなのかを考えてみたいと思います。