Speaker

中川雅裕
中川雅裕

『Aesthetic and Functional consideration: Conservative clinical scenario of aged female patient in compromised periodontal situation』
 ~高齢者における歯周組織の安定と審美性を考慮した補綴治療~

 
 
口腔内の種々のトラブルに際し、我々は数多くの治療オプションの中から患者の希望に沿った戦略を検討する必要があるが、重要なのは欠損に至った原因究明と一口腔単位の診査診断、それに基づく治療戦略立案である。欠損に対する処方箋としては、近年はその機能的なメリットからインプラント治療が選択されることが多いと考えるが、それにより患者のQOL(生活の質)は確実に向上されてきたことは事実である。
一方でインプラント治療には ①外科処置が必要となる ②終了までに時間がかかる 
③インプラント特有のバイオロジーのために審美性の確立は容易ではない 等の弱点も存在し、特に高齢者の場合は様々な理由によりインプラント治療以外の戦略を選択する場合も少なくはないと考えられる。
今回の講演では、中等度の歯周疾患と複数の中間欠損を持つ高齢の患者に対し、インプラントではなくコンベンショナルな歯周補綴を選択することで良好な結果を得た症例を供覧したい。特に重視したのは、『患者の希望に可能な限り対応する』ことであり、全体のバランスに特に注意を払うことで機能と審美性の改善を行い、相当の患者満足を得ることが出来た。
まだ短い期間の経過ではあるが、皆様のご意見を頂戴し、活発なディスカッションとなれば幸いである。
 
略歴 
1967年 東京都出身
1992年 東京医科歯科大学卒業
1995年 医療法人中川歯科医院勤務(現理事長)
 
所属
日本顎口腔学会会員
日本口腔インプラント学会会員
日本歯周病学会会員
AO Active member
5-D Japan